売れない記事の集積場。-ともむつの日記

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フィッチ、日本に警告?「消費増税の代替策がない。」でも、金利は低下中。

昨年121日にムーディーズが格下げを発表した時は、結構なショックをもって受け入れられたのですが、今回のフィッチによる日本格下げは割と余裕を持って受け止められた様子です。(新聞紙面的にも扱いが小さい気がします。)

格下げによる市場の反応は利回り低下。こちらは、前回のムーディーズの格下げの時と同じです。普通は格下げは国債に対する不信任なわけなので、債券価格は下落(利回りは上昇)してもおかしくないのですが、日銀による国債購入が意識されて、逆に債券価格が上昇するという動きになったわけです。

 

今回の格下げの理由も、前回ムーディーズの時と同様に、「財政再建の遅れ」。消費増税の延期が理由となっています。15年度予算での消費増税延期に伴う代替財源の提示がなかったことから、このタイミングでの格下げにつながったようです。

 

「日本に消費増税はなじまないから、延期は正しい。それを理由にして、格下げをするなんて、海外格付け会社は日本を分かっていない」なんて論じているブログを見つけましたが、フィッチは「消費増税の代替策が講じられていない」ことに対して格下げをしたわけですから、理に適っているのではないでしょうか。「日本に消費増税は合わない!」なんて吠えてみたところで、それに代わる財政健全化の道筋が示されていないのであれば、「おかしい」って思われても仕方ないですよね。消費税が合わないなら、他の財政健全化方策を示せばいいんです。

 

アベノミクス(クロダノミクス)で歳入が増えているのをいいことに政治家たちの財政再建熱は冷めつつあるようですし・・・。政治家は「増やす」のが好きで「減らす」のは苦手ですからね。バラマキとか、充実感あるんでしょうねえ。借金も増やすのが好き!!

 

日銀が国債購入を続ける限りにおいては、日本は大丈夫!って思っている人がどんどん増えているようですが、まあ、完全にマネタイゼーション国債引き受け)です。でも、日銀がマネタイゼーションしている限りは日本は大丈夫っちゃ大丈夫なんでしょう。そのあとは知りませんがね。

 

心配な人は海外資産と金を増やしておきましょう!私のように貯金がない人は何も心配いりません。いざとなったら、日本を出れるようにフットワークだけは軽くしておきましょう。